貝ってきれいだなって、素直に思ったんです。
貝のうつくしさに気づいたのは2008年頃。 ダイビングのインストラクターをしていたころに 拾った夜光貝を磨いてみたのがきっかけでした。
モノづくりの経験はなかったから、すべてが試行錯誤。 穴を開けてみよう、次は割ってみよう…
そうしてようやくできたはじめての指輪は、いびつだったけれど、 今までに見たことのないほど、うつくしいものでした。
ひとつひとつ違う個性を持った貝と、
正面から向き合うものづくり
かいのわのものづくりに、ルールや「型」はありません。 貝がどんな表情(模様)を見せるのかは磨いてみないとわからないから。
「どこをどう残せば一番きれいだろう?」 貝と向き合い、対話を繰り返していく。
思わぬ模様との出会いに、 どんな形にすれば貝の魅力が活きるのか、答えが見つからず、 手を止めることもあります。 だけれど、一番大切にしているのがこの対話の時間。
ゆっくりと時間をかけて対話を重ね、 ようやく貝が心をひらいたとき、 魅せてくれるその輝きには、いつだって驚きと発見があります。
その幸せな瞬間を求めて、今日も僕は貝と向き合うのです。